外科医にはどのような人が向いているのでしょうか?医者の仕事は診療科によって求められる能力や適性に違いがあります。
外科は手術を担当する機会が多いため技術的なスキルを求められるイメージが強いですが、実際には技術以外の能力も求められるハードな仕事です。
外科医に向いてる人|器用さはそれほど重要ではない
外科医というと難しい手術をこなせる器用さが必要、というイメージを持たれがちですが実際の現場では器用さが外科医としての第一条件になることはまずありません。
確かに手先が器用な人ほど細かい作業に強く精密な手術にも対応できますが、外科手術は生まれ持った器用さだけで成功できるほど単純なものではありません。
むしろ手先が器用な人ほど自分の技術を過信しやすく失敗するリスクも高くなってしまうため不器用な人のほうが外科医に向いている、という意見もあります。
外科医になるのに器用さはそれほど重要ではありません。
外科医向きなのは器用な人よりも技術をコツコツと学べる努力家な人です。
外科医に向いてる人|余計なことに気を取られない集中力
外科医として欠かせない能力のひとつが集中力です。
外科手術ではわずかな油断や気のゆるみが医療事故の引き金となります。
わずか1ミリのズレが患者の命にかかわることもあるのが外科医の仕事です。
余計なことに気を取られず予定通りの手順をこなせる集中力がなければ、いつか大きな失敗をしてしまうでしょう。
集中するのが苦手、という人でもあきらめる必要はありません。
実際の現場で本当に集中力が必要なのは数分程度に過ぎません。
ずっと集中し続けていると疲労で肝心なときに手元が狂ってしまう可能性があるので、緊張と緩和を上手に切り替えられれば長時間の集中が苦手でも問題なく外科医としての仕事をこなせます。
必要なときに必要なだけの集中力が発揮できるのが優れた外科医である、というのは多くの外科医に共通する意見です。
外科医に向いてる人|どんなときもパニックにならない冷静さ
外科医の仕事をしていると緊急性を要する場面に出くわすことがよくあります。
特に救急外来では一分一秒を争うようなケースも珍しくありません。
どんなときもパニックにならず冷静に診察できる冷静さがないと外科医としてやっていくことは難しいでしょう。
緊急の場面で冷静さを欠いてしまえば助かるはずの患者も助けられません。
外科医としてなすべきなのは状況に惑わされることなく患者を診察し適切な治療を施すことです。
冷静さは生まれ持った資質もありますがそれ以上に後天的な要素が強く影響します。
確かな知識や症例を学んでいるほど患者と対峙したときに落ちついて対処できるので、学ぶことが冷静さの向上につながります。
外科医に向いてる人|新しい技術に興味を示す好奇心
外科技術は近年特に猛烈なスピードで進歩しています。
最新の装置や設備によって救われるようになった命は多く、最新技術へのいち早い対応が医師としての成長そのものであると言っても過言ではありません。
従来の技術を大切にするのは悪いことではありませんが、新しい技術に興味を示す好奇心がなければ外科医としてあっという間に時代に取り残されてしまいます。
外科医の中にはメーカーと協力して使いやすい手術機材や医療装置の開発を手がける人も多くいます。
外科医として成長を続けたいのであれば身につけた技術や知識にこだわらず常に新しい技術への関心を持ち続けることが重要です。
外科医に向いてる人|異変を見逃さない観察眼
患者の診察は外科医の基本です。
患者の訴えや症状を見て身体の異常を発見するのが外科医の仕事なので、わずかな異変も見逃さない観察眼は必須の能力です。
特に救急の現場では観察眼が欠かせません。
外科医の診察は比較的目に見えるわかりやすい部分が多いのですが、だからといって隠れた部分に異変がないとは限りません。
怪我によって内臓や神経が傷つくケースは多く、外科医が見逃したばかりに後遺症を引きずってしまうケースも残念ながら多く見られます。
観察眼を支えるのは豊富な知識と経験です。
努力を惜しまない姿勢と学び続ける向上心があればだれでも確かな観察眼は習得可能です。
慣れや惰性で仕事をすれば観察眼は曇ってしまうので常に緊張感を持って仕事に望んでいるという外科医の声も聞かれます。
外科医に向いてる人|向き不向きはあるのか
外科医になるのに適正や向き不向きはありますが、だからといって不向きな人が外科医になれないということはありません。
不向きであっても努力すれば欠点をカバーできます。
適正に頼ることなく努力する姿勢こそが外科医として一番大切な資質であるともいえるので、あまり向き不向きを気にする必要はありません。
大切なのは外科医として確かな仕事をするという責任感です。
先天的な資質に振り回されることなく真摯に仕事に向き合う意識を持ち続けましょう。