医者の給料の仕組みとは?

医者 給料 仕組み

医者の給料の仕組みとはどうなっているのでしょうか。

医者の仕事は、責任が大きく、業務量も多いです。

医者として働く時には、責任や業務量にあった給料を考えることが重要です。

そこで、医者の給料や給料の仕組みについて、説明します。

医者の給料の仕組みとは?医者の給料はどこから支給される?

医者 給料 仕組み 支給

医者の給料は、所属する病院や診療所などの医療機関から支給されます。

そのため、医者の給料は、医療機関の収益によって、違いが出てきます。

患者を診療・治療した分の診療報酬が、全て、医者の給料になるわけではありません。

医療機関の収益には、次のようなものがあります。

  1. 入院、外来収入(診療報酬)
  2. 室料差額収入
  3. 文書料収入
  4. 検診収入

このような医療機関の収益から、経費を引いたお金が、医療機関で働くスタッフの人件費になります。

医者の給料も、人件費の一部として、支給されます。

医者の給料の仕組みとは?医者の給料の内訳

医者 給料 仕組み 内訳

医者の給料は、基本の給料に、各種の手当てがついて支給されます。

 【 医者の給料=基本給 + 各種の手当て 】

基本給とは、医療機関から支給される基本となる給料のことです。

残業代やボーナスを計算する時には、この基本給から計算されます。

そのため、基本給が高い職場の方が、残業代やボーナスが多く支給されると考えてください。

また、各種の手当てには、次のようなものがあります。

  • 地域手当
  • 資格(医師免許)手当
  • 救急医療医師従事手当
  • 分娩取扱手当
  • 当直(宿日直)手当
  • 超過勤務手当(残業代)

各種の手当ては、月ごと、勤務している病院の地域、所属している診療科などの条件によって変わってきます。

医者の給料の仕組みとは?医者の給料の平均

医者 給料 仕組み 平均

医者の給料の平均は、2015年7月時点で、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、1,098万円となっています。

時給に換算すると、4,988円です。

医者の給料は、大学病院、民間病院、開業など、働き方や勤務先によって、さまざまです。

例えば、大学病院に勤務し始めた若手医師の給料は、300~600万円、講師以上になると、700万円以上になります。

一方で、民間病院に勤務し始めた若手医師では、600~800万円が、平均的な給料です。

大学病院では、「医者も、教員の1人」として考えられるため、民間病院に比べると、平均的な給料が少なくなっています。

医者の給料の仕組みとは?医者の給料は診療科で変わってくる

医者 給料 仕組み 診療科

医者の給料は、勤務している診療科によっても、変わってきます。

診療科が変わると、医療機関を利用する患者の人数や医者の各種の手当てが、変わってくるからです。

2015年に、(株)メディエルが運営する医師の為のキャリアマガジン「エピロギ」が行った調査では、診療科ごとの医者の給料として、次のような結果が得られました。

順位 診療科 年収の平均
1位 在宅医療 1,364万円
2位 腎臓内科・透析 1,329万円
3位 整形外科・スポーツ医学 1,317万円
4位 精神科 1,302万円
5位 一般内科 1,300万円

全体的に、高齢者の利用が多い診療科が、年収の平均の上位を占めていることが特徴的です。

医療機関を利用する患者の人数が多い診療科ほど、医者の給料が増えていくと言えるでしょう。

医者の給料の仕組みとは?都市部と地方の医者の給料には差がある

医者 給料 仕組み 差

医者の給料は、都市部と地方とで、差があることも。

一般的には、都市部の医者の給料は少なく、地方の医者の方が給料は多くなります。

この差は、診療報酬制度と医者の人件費に関係しています。

都市部では、医療機関の建設の費用が高くなったり、多くの維持費がかかったりしがちです。

しかし、医者が患者から請求できる診療報酬は、全国一律に決められているので、医療機関の建設や維持費用がかかる都市部の方が、人件費に払えるお金が少なくなるのです。

つまり、医療機関の建設や維持費がかからない地方の方が、医者の給料が高くなります。

医者の給料の仕組みとは?医者の給料

医者 給料 仕組み 医者の給料

医者の給料は、勤務している医療機関から支給されます。

医者の給料は、働く医療機関によっても違いがあったり、診療科ごとでも違ったりします。

また、地域によっても、違いがあることが特徴です。

医者の仕事は、責任が大きく、業務量も多いため、仕事のモチベーションを維持していくにも、それらに見合った給料が重要です。

医者の給料の仕組みや違いを確認して、自分が働く医療機関を選ぶようにしましょう。