小児科医のやりがいとはどんなものなのでしょうか。
小児科医を志望する時には、仕事内容ややりがいが気になるもの。
医者として働いていく時には、自分に合った診療科かどうか見極めたいです。
そこで、小児科医の仕事内容ややりがいについて説明します。
小児科医のやりがいとは?小児科医の仕事内容
小児科では、主に乳幼児から中学生くらいの子どもたちを診察・治療します。
日本小児学会では、小児科の診療対象年齢の目安を20歳までとしています。
小児科医は、小児科を利用する子どもたちの病気やケガを診察・治療することが仕事です。
子どもの場合、大人のように細かく診療科がわかれているわけではありません。
そのため、小児科では大人の診療科と違い、子どもの病気やケガを全般的に診ることが特徴です。
また、多くの子どもたちが、母親や父親と一緒に病院を利用します。
小児科医は、親の不安を聞いたり、育児をする上での相談にのったりすることも重要な仕事です。
小児科医のやりがいとは?小児科医を選んだ理由
現場で働いている小児科医が、小児科を選んだ理由には次のようなものが挙げられています。
- 病気やけがで苦しんでいる子どもを救えること
- 治療にたずさわりながら子どもの成長を見られること
- 自分が子どもの時に診療してもらった小児科医に憧れていたため
- 自分の子育ての経験が活かせるため
小児科医を選ぶ理由には、子どもを救う使命感からであったり、自分の経験を活かしたものであったり様々です。
いずれにしても、医業を通して子どもと関わっていきたい気持ちのある医師が、小児科医を目指しているようです。
小児科医を志望する時には、子どもとどういった関わりのできる医師になりたいかをイメージしておけると良いでしょう。
小児科医のやりがいとは?小児科医のやりがい
小児科医のやりがいは、主に3つです。
子どもの力になってあげられる
まず、医業で子どもの力になってあげられることです。
子どもは、大人のように自分の苦痛を上手く表現することができません。
小児科医は、上手く表現できない子どもの気持ちをくみ取っていく必要があります。
子どもの気持ちをくみ取りながら、診察や治療をしていけることは、小児科医にやりがいを感じられるところです。
子どもの成長する様子が見られる
小児科の子どもたちは、大人になるまで同じ病院や診療所を利用することも多いです。
そのため小児科では、来院するたびに成長していく子どもの様子が見やすいです。
子どもの成長に寄り添いながら、診察や治療をおこなっていけることは、小児科医としての喜びと言えるでしょう。
不安を抱える親の力になれる
小児科医は、子どもだけではなく親の不安や悩みを聞くことも重要な仕事です。
子育てに慣れていない親は、子どもの病気や育児に不安を持っていることも多いです。
そういった親の話を聞いてアドバイスをしたり、相談にのったりできることも小児科医のやりがいです。
小児科医のやりがいとは?小児科医に必要な能力
小児科医には、子どもや親と上手くコミュニケーションをとっていく能力が必要です。
子どもが感じている苦痛を聞き取ったり、親の不安を聞いたりできないと、的確に診察や治療ができません。
子どもの場合、大人と違い投薬の量や薬の形状も、1人1人の子どもに合わせて変更していく必要があります。
そのため、親に治療方針や薬について理解してもらうためにも、コミュニケーション能力が重要です。
また、子どもは言葉で苦痛を訴えることができない場合が多いので、表情や仕草から子どもの苦痛に察しをつける洞察力も、小児科医には求められるでしょう。
小児科医のやりがいとは?小児科医に向いている人
小児科医に向いている人は、次のような人です。
粘り強く、子どもに付き合っていける人
小児科を利用する子どもたちは、診察を嫌がったり、注射を嫌がったりする場合も多いです。
大人の診療に比べると、子ども1人を診療する時間は長くなると言われます。
小児科医には、子どもに合わせながら、子どもと粘り強く付き合っていける人が向いています。
子どもを救いたい熱意がある人
当然ですが、小児科医は必ず子どもと関わります。
そのため、小児科医には子どもを救いたいという熱意が必要です。
ただし、必ずしも子どもが好きでなければならないというわけではありません。
実際、現場で働いている小児科医には、「子どもが好きというわけではないが、医業を通して子どもを救いたい」と考えて、仕事をしている医師もいます。
小児科医のやりがいとは?子どもを救える小児科医
小児科医は、病気やけがで苦しむ子どもたちを救ったり、不安を抱える親をサポートしたりすることが仕事です。
子どもは大人と違って、自分の状態を上手く表現できず、診療に時間がかかることも多いです。
しかし、そういった助けを必要としている子どもたちを救えることが、小児科医のやりがいとなります。
小児科医を志望する時には、子どもとどういった関わりのできる医師になりたいか、イメージしてみると良いでしょう。