転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?相対的な話ですが、高給な仕事は多忙であることが多いです。
逆に拘束時間が短い仕事は薄給のものが多いです。
当然、短い勤務時間で高給であれば最高ですし、毎日終電帰りになるような激務なのに低賃金であれば、転職を考えるべきと思います。
人は、価値基準も環境も様々です。
時間とお金の関係ですが、年収を下げ、キャリアダウンしてでもプライベートの時間を確保したいと考えている方向けに、その考え方や転職をする際のコツなどを解説していきます。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|価値観はおのおの違い、自分の気持が大事
一番、大事にすべきなのは自分の気持ちです。
良い仕事であれ、悪い仕事であれ、一番影響を受けるのは、実際にその仕事をしているあなた自身なのです。
自分以外の人の考えも尊重すべきとも思いますが、その人は、あなたの仕事の辛さを本当には分かっていないはずです。
そもそも、あなたの体が壊れてしまっては、働くこと自体できなくなる恐れもあります。
価値観は人それぞれです。
あなたがどう働くかについては、自分の気持ちを第一優先に考えましょう。
あなたの人生はあなたのものです。
もし、ご家族に年収のダウンについて言及する場合は、それに伴ったプラス内容も伝えられると良いでしょう。
あなたのプライベート時間が増えることで、ストレスが減少、リフレッシュタイムが増えることにより家庭内関係も良好になるかもしれません。
お子さんとの遊ぶ時間などが増えるかもしれません。
あなたが幸せにならないと、周りの人を幸せにする余裕もなかなか生まれないものです。
そういった意味では、あなたの人生が家族皆のものであったとしても、あなたの価値観を第一優先にすべきでしょう。
生きるために仕事をしているのか、仕事のために生きているのか、仕事の目的を見直すべきかもしれませんね。
仕事の最大の目的はお金を稼ぐためでしょう。
もちろん、やりたい仕事をすることがやりがいであったり、生きがいだと感じることもあるかもしれませんが、お金が得られなければ生活することはできません。
生きることができません。
しかし、生きるための仕事がハードワークすぎて、充実した生活ができていないのであれば、それは本末転倒でしょう。
お金を稼ぎすぎてプライベートの時間がない方は、その部分を軽視しているのではないでしょうか。
年収があがることで、生活レベルが上がりすぎてしまうと、元の生活になかなか戻るのに勇気が必要です。
しかし、体を壊すことを考えれば生活レベルを下げるほうが幾分マシでしょう。
壊れてしまえば、新たに稼ぐことはできないのです。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|残業や休日出勤が少ない会社に転職した人
例えば、あなたの現在の給料が「月給30万円・ボーナス1ヶ月分」だとしましょう。
この場合、「月給30万円・ボーナス1ヵ月分」以上の会社に転職できれば、年収ダウンは免れることができると、考えがちです。
しかし、仮に月給とボーナスが、現職と同じ給料であるとしても、残業や休日出勤の有無で年収は変わってきます。
例えば、あなたが現職で、残業や休日出勤を行っている場合、「月給30万円・ボーナス1ヵ月分」以上の年収を受け取っているということになります。
つまり、「月給30万円・ボーナス1ヵ月分」と同水準の会社に転職しても、その転職先での残業や休日出勤が少なかったら、年収ダウンにつながりかねないということです。
残業や休日出勤の状況を確認せずに、応募をしてしまう人が、意外と多いんです。
特に、転職活動に慣れてくると、求人票の閲覧は、流れ作業のようになってしまいがちです。
そんな、流れ作業的な求人票の閲覧は、残業や休日出勤の状況のチェック不足につながりかねないのです。
年収ダウンしたくないと考えるのなら、転職先の残業や休日出勤の状況も、きちんと確認すべきでしょう。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|自分の市場価値に合う求人に応募する
いくら、給料が高い会社に入社したいからといって、ただ単に給料が高い求人に応募をするのはNGです。
なぜなら、自分の市場価値に合う会社に応募をしなければ、いつまでも採用を得ることはできないからです。
いくら給料が高い求人に応募をしても、その応募求人が自分の市場価値に合わない場合は、採用を得ることはできないということです。
つまり、自分の市場価値を知らずに、応募先企業を決めてゆくことは、時間の浪費になりかねません。
したがって、まずは自分の市場価値を、きちんと理解することが大切です。
例えば、「現在の給料」「職種の経験年数や実績」「年齢」を参考にすることで、自分の市場価値を理解することができるはずです。
自分の市場価値を理解したら、「自分の市場価値の範囲内の給料の求人」か「自分の市場価値より少し高い給料の求人」に応募していきましょう。
「自分の市場価値より少し高い給料の求人」への応募は、問題なく行っていいでしょう。
なぜなら、市場価値とは、曖昧なものだからです。
例えば、「A社はあなたに月収28万円を支払う価値がある」と考える一方で、「B社はあなたに月収30万円を支払う価値がある」と考えるかもしれません。
つまり、会社によって、あなたの適性給料の判断は変わってくるのです。
そのため、「自分が考える自分の市場価値より少し給料が高い求人」に応募をしても、採用される可能性は大いにあるのです。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|仕事とお金
転職で給料が落ちる場合、どれくらいまでなら許容範囲ですか。
という質問が掲載された結果、「状況によって異なる」という回答が寄せられました。
例えば独身者と家族持ちはハードルが違います。
「奥さんや子供がいればそれにかかる金額があるでしょうから妥協できない点と言うのは出てくるでしょう」と回答者が言う通りです。
独身者の場合は収入が下がっても「自分だけが我慢すればいい」ということになり、年収ダウンの許容量も大きくなります。
回答者の立ち位置は「基本的に給料は下げない方が良い」という意見です。
よっぽど自分のやりたいことならば別と補足していますが、「お金がないと生きていけない」というスタンスで、可処分所得(手取り収入、個人が自由に使用できる所得のこと)で10%減が許容範囲とのことです。
一方、質問者は20%減までが許容範囲ということです。
独身であることもありますが、地方に移住した実体験に基づいての考えのようです。
地方に移住したため生活コスト(主に家賃と食費)が都市部での半分ほどになったために生活費が下がったことで年収が10%ほど下がったものの生活には支障はなかったようです。
生活コストのダウン他に転職先の福利厚生の充実なども年収ダウンを補う要因と考えられます。
しかし、質問者もお金がなくては生活できないということは意識しており、独身者だからこそ「すごく興味があるとか面白そうとか、何か強烈に惹かれるものがある」で年収ダウンを受け入れる選択があることが伺えます。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|年収とやりがい
働く会社を選ぶとき大手企業で働くかベンチャー企業で働くかの選択があります。
ベンチャー企業とは革新的なアイデア・技術を持ち新しい形態のサービスやビジネスを展開する中小企業です。新興企業とも同じ意味であり、成長過程にある企業を指します。
財務基盤が弱く知名度が低いため会社の運営が大変、つまり給与面などが恵まれてないようですが、成長過程であるからこそ自分自身が会社の成長に貢献できる度合いが大きい、また成功すれば大きな収入が期待できるなど向上心の強い人にとっては魅力的な環境に身を置くことになります。
やりがいを求めて大手企業からベンチャー企業に転職する人はたくさんいます。
この場合気になるのが年収がどのくらい下がるかです。
求める生活水準を理解し、年収ダウンの許容範囲を明確にする、年収を下げ、時間を得るための活動を行う場合、最低年収を明確にする必要があるということは前述しましたが、その数字が分からない場合は、家計簿を見直す必要があります。
年収が下がってから困るのでは話になりません。
求める生活水準を理解し、生活に必要な金額を細かく計算していきましょう。
可能であれば、1年単位で算出すべきです。
パートナーがいる場合は、必ず相談を。
子供がいらっしゃる方は、養育費、学費なども計算に含めるべきでしょう。
「プライベートが欲しい」という理由での転職活動で注意したいこと、残業時間は0がいいのか、多少ならOKなのかをハッキリとさせておく。
「残業はもう一切したくない。定時に帰りたい」といった方と「一日2時間程度の残業なら問題ないです」では年収の下がり幅も違いますし、転職のしやすさも違ってきます。
そもそも残業とは毎日、時間が決められているものではなく、定時までに終わりそうにない仕事をするための追加の仕事です。
転職で年収ダウン!? 許容範囲はどれくらいまで?|まとめ
その仕事を自らするものなのか、会社からお願いされているものなのか、はたまた、強制的にしなければいけないものなのか、これらの雰囲気は求人情報を見てもなかなか分からないことが多いです。
2時間程度の残業は当たり前になっていて、そこからは自分に時間の裁量があるのか、もしくはできるだけ早く帰るように会社から催促されるのか。
これらの感覚は会社によって全く違います。
特に今まで一社でしか働いたこと無い方は、想像もつかないようなルールに驚くことも考えられます。
これらを踏まえた上で、自分が働ける残業時間を決めきってください。
また、一日2時間までという考えよりも、月、もしくは週単位で考えたほうが良いでしょう。
一日単位で2時間という条件にしてしまうと、本当に忙しい時に困ります。
「明日は休みでもいいから、今日は残業をどうしてもお願いしたい」といった状況も考えられますからね。
色んな面で、「残業ゼロ」と「残業○○時間までなら」の違いはとても大きいので、どれくらいの時間であればプライベートの時間を守れるのか、イメージを持ってください。
そして自分の希望を明確にして転職を成功させてください。