アスペルガーの看護師の新人と上手く接するのは簡単なことではありません。
状況によっては職場に大きな問題を作ってしまったり、自分自身が体調を崩す恐れもあります。
今回はアスペルガー症候群の症状について考え、職場に看護師として入ってきた新人がアスペルガー症候群だった場合の接し方について紹介します。
アスペルガーの看護師 新人|一緒に働く場合
アスペルガー症候群の人と一緒に働く場合には、まずはアスペルカー症候群について知っておくことが大切です。
アスペルガー症候群の人たちは社会的な関係を持つことやコミュニケーションを上手にとることに問題を抱えています。
たとえば髪の薄い人と接するときに、アスペルガー症候群の人たちの中には正直に「ハゲてますね」と言ってしまうことがあります。
そのため周りの人たちからは浮いているとか空気が読めないと思われてしまい、避けられてしまうこともあります。
同じようにアスペルガー症候群の新人看護師と働く場合にもコミュニケーションが課題となってきます。
アスペルガーの看護師 新人|アスペルガーの場合に見られる特徴
アスペルガー症候群の人たちにはいくつかの特徴があります。
大きな特徴としては記憶力や暗記力や計算力にかなり優れています。
そのためマニュアルが1つあれば簡単に理解できるという面があります。
また別の特徴として、特定の事に対する集中力がとても長けています。
そのため時にはあまりにも集中しすぎて他の事を忘れてしまうということも起こります。
さらにはある感覚に対してとても鈍いということがあります。
そのために他の人からは独特の感性を持っていると思われがちです。
そうした3つの特徴をうまく生かすことでアスペルガー症候群の新人の看護師と働くことになってもトラブルを避けることができます。
アスペルガーの看護師 新人|一緒に働く時に起こりうる問題
アスペルガー症候群の新人看護師と働く時によく起こる問題は患者やスタッフとコミュニケーションが取れないことです。
アスペルガー症候群の人はつい思ったことを正直に言ってしまうので、それが原因でトラブルになります。
また上手に説明することを苦手な人がいるので、そのためにコミュニケーションが取れないことがよくあります。
もう1つ起こりうる問題はとっさの対応が求められたときに上手に処理できないことです。
アスペルガー症候群の人は言われたことを忠実に行うのは得意ですが、応用が求められた時は何もできません。
そのためマニュアル通りにしか仕事ができないためトラブルに発展する危険性があります。
アスペルガーの看護師 新人|一緒に働くための2つの方法
アスペルガー症候群の新人看護師と上手に付き合うためには、次の2つのことを実践しましょう。
紙に書いて説明する
1つ目は、紙に書いて説明することです。
大事な点は納得してもらうことです。
口で説明するとついつい要点だけを伝えてしまう傾向があります。
そうするとアスペルガー症候群の人には理解してもらえません。
なぜそのようにしなければいけないかの経緯を説明し、そのためにやるべきことを丁寧に説明します。
そうすると理解してもらえます。
お手本を見せる
2つ目は、アスペルガー症候群の新人を指導するときにはお手本を見せるということです。
アスペルガー症候群の人には1つの例があるとすぐに理解してもらえます。
そのために自らが対応の仕方を見せることが大切です。
ただしその際にはなるべく簡潔に行うことも大事です。
あまりにも長々と行うと別のことに集中が行ってしまいますので、分かりやすく簡潔な見本が必要です。
アスペルガーの看護師 新人|示せる配慮
アスペルガー症候群の新人看護師とのトラブルを回避するためには事前の配慮が必要です。
たとえば、仕事を説明する際にはマニュアルがあると良いのですが、その際には文字だけでなく絵や図などが含まれていると理解しやすくなります。
また指示を出す際には、数人がいろいろな指示を出すとアスペルガー症候群の人は混乱してしまいがちなので、いつも同じ人が指示を出すような体制を作ることもできます。
さらに指示を出す際にはいっぺんに1から10の指示を出すのではなく、1つずつ指示を出すと理解してもらいやすくなります。
何かが起こったときに対処するよりも、起きる前に事前に対処をしておくことが、アスペルガー症候群の新人看護師と上手に一緒に働くカギなのです。
アスペルガーの看護師 新人|十分に理解することが大事
人の命を預かる看護の職場においてもアスペルガー症候群の人と一緒に働くことは可能です。
そのためにはアスペルガー症候群について十分に理解することが大切です。
また事前の対策を練っておくことでトラブルを回避できます。
職場に新しい戦力が加わることはうれしいことです。
新人の看護師が成長する姿を見守ることができるような環境づくりを行ってください。