医師になるにあたり、自分に向いてる科はどこだろうと悩む医学生は多いと思います。
やりがいのある科、ハードな科、難易度の高い科、無理なく働ける科など様々です。
病院の主要な診療科目について説明しますので、自分に向いている科を探す参考にして下さい。
医師が向いてる科を選ぶ方法|主要な診療科目について
内科系は病気の診断と薬物療法を中心に手術以外の治療を行います。
臓器や病気により専門が分かれていて、一般内科・循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・神経内科・腎臓内科・糖尿病内科・血液内科などがあります。
外科は手術による疾患や外傷の治療、入院患者の診察などを行います。
内科と同様に細かく専門が分かれていて、脳神経外科・心臓血管外科・消化器外科・乳腺外科・整形外科・形成外科などがあります。
内科・外科以外には、小児科・精神科・眼科・産婦人科・耳鼻咽喉科・歯科・リハビリテーション科・放射線科・皮膚科・病理診断科・救急科・麻酔科・臨床検査科・泌尿器科などがあります。
医師が向いてる科を選ぶ方法|内科系のメリット・デメリット
内科系のメリットは最もメジャーな科目で、求人が多いことです。
体の不調を抱える患者は最初に内科を訪れることが多く、幅広い年代の様々な症状に触れることで、オールラウンドな知識と経験を積むことができます。
デメリットは一人前になるまでに約10年間の時間と労力がかかることです。
研修医生活では様々な診療内科で経験を積み、その後、専門研修と実技研修を受けることになります。
内科がカバーする分野は幅広く、専門分野以外の知識や経験も必要となり、多くの事を学ばなければなりません。
また、内科医は問診・検査・薬投与などの治療が中心で、治癒には時間がかかり、成果が見えづらい点がやりがいに繋がらないと感じることがあるようです。
医師が向いてる科を選ぶ方法|外科系のメリット・デリメット
外科系のメリットは手術で直接的に患者を救うことができることです。
術前と術後で劇的な変化が見られ、患者が回復する様子を実感できるので、成果が分かりやすく、大きなやりがいを感じることができます。
様々な診療科目の中でも外科医は人の命を守る最前線の存在として尊敬を集め、花形と見られています。
高収入も期待できるでしょう。
デメリットは緊急手術や外来診療などがあり、長時間労働やハードな生活を強いられることです。
手術では予測しない事態に遭遇することや長時間にわたる細かい作業が発生することがあります。
それらを冷静に乗り切る精神力・集中力・体力が必要とされ、難易度は高いです。
医師が向いてる科を選ぶ方法|人気診療科目のメリット・デメリット
長時間労働や医療事故などを懸念して、外科・小児科・産婦人科などは敬遠される傾向がありますが、逆に人気なのは、皮膚科・眼科・歯科・麻酔科・病理科などです。
急患が少なく、命にかかわるような重篤な患者を診ることはないので、落ち着いて仕事ができるメリットがあります。
残業が少なく、仕事と家庭の両立がしやすく、ワークライフバランスに優れています。
女性医師は出産や育児を経た後、無理なく復帰することができるので、特に女性人気の高い科目です。
デメリットは志望する医学生や転職希望者が多く、競争率が激しいことです。
皮膚科・眼科・歯科などは将来独立開業の道も開けますが、同業者が多い分、患者の取り合いで競争が強いられるでしょう。
医師が向いてる科を選ぶ方法|タイプ別のおすすめ科
内科系は幅広い年代の患者に接するので、聞き上手で柔軟なコミュニケーションが取れるタイプが向いています。
様々な症状に触れる機会が多いので、オールラウンドな医師を目指したい人にはおすすめです。
外科系は手先が器用で、細かい作業に集中できる人が向いています。
チーム制で動き、上下関係があるので、体育会系の雰囲気があります。
体力・精神力ともにタフであり、切り替えが早くサバサバしている人には合うでしょう。
小児科や産婦人科は子供や赤ちゃんが好きな人はモチベーションを維持しやすいでしょう。
ワークライフバランスを重視して無理なく働きたい人は、皮膚科・眼科・歯科などが向いています。
医師が向いてる科を選ぶ方法|まとめ
病院の診療科目は細かく分類され、それぞれの科によりメリット・デメリットは様々です。
自分の得意分野を生かせるか、達成感ややりがいを感じられるか、自分の性格や性質にマッチしているか、将来どんな医師になりたいかなど、最初は広い視点で考え、徐々に希望を絞り込んでいくのが良いでしょう。
知識と経験を積みながら自分の専門分野を深めていき、多くの患者を救える医師を目指してください。