医者の当直は何時まで?

医者 当直 何時まで

医者の当直は何時までなのでしょうか。

病院や入院設備のある診療所の医者には、「当直」勤務があります。

最近では、当直により、医者の勤務時間の長さが問題となっています。

医者の働き方に関わる当直。

ここでは、医者の当直の平均時間や問題点について、解説します。

医者の当直は何時まで?医者の当直とは?

医者 当直 何時まで 当直とは

当直とは、医者が、通常の診療時間外に働くことを言います。

例えば、8:00から17:00が、病院や診療所の通常の診療時間になっていた場合、それ以外の時間で診療を行うことが、すべて当直です。

当直のうち、夜間に勤務することを「宿直」、休祝日に勤務することを「日直」と、呼ぶ場合があります。

当直・宿直・日直をしている医者は、それぞれ、「当直医」、「宿直医」、「日直医」と呼ばれます。

日本の医療制度では、入院設備のある医療機関において、夜間や休祝日にも、医師が常駐しているこことが規定されています。

これは、入院患者の急変や救急患者の診察に、対応するためです。

そのため、多くの医者は、当直をしています。

医者の当直は何時まで?医者の当直の平均

医者 当直 何時まで 平均

当直医として勤務する時間は、病院ごとに違いがあります。

一般的には、15時間程度の当直が多いです。

当直の時間帯としては、次の2つの時間帯が多いです。

当直開始 当直終了
16:00 翌朝7:00
17:00 翌朝8:00

また、厚生労働省が、研修医を対象に行った調査では、研修医の場合、当直回数が月4回という結果が報告されています。

当直中は、休憩や仮眠ができるからと言って、1ヶ月に、何度も長時間労働をすることは、心身の負担になるでしょう。

医者として、健康的に、長く働いていくためにも、働く先の病院や診療所の当直時間・回数を確認しておくが重要です。

医者の当直は何時まで?医者の当直は必ずある?

医者 当直 何時まで 必ずある?

病院や診療所で働く医者には、必ず、当直があるのでしょうか?

実は、救急対応が必要のない診療所や専門診療病院の中には、医者の当直がない医療機関もあります。

厚生労働省の調査でも、臨床研修中の若手医師の24%が、月の当直が0回、または1~2回であると回答しています。

また、医者が転職する理由では、「当直勤務を減らしたいから」が、もっとも多いです。

それだけ、病院や診療所で働く医者にとっては、当直が、心身の負担になっている可能性があります。

医者として働く時に、当直で働くことに不安を感じているような場合には、当直が少ない病院や診療所を探してみると良いです。

医者の当直は何時まで?医者の当直の問題点

医者 当直 何時まで 問題点

最近では、当直による医者の長時間労働が、問題となっています。

当直時間や当直回数が増えるとともに、働く医者の心身の負担が多くなります。

当直中は、必ず、満足した休憩や仮眠がとれるとは限りません。

急変した患者や救急の対応が多くなれば、当直中に、休憩や仮眠がとれなくなります。

また、多くの医者が、当直の空けた翌日に、通常勤務をしている実態があります。

そうなると、例えば、通常勤務→当直勤務→通常勤務など、合計で30時間以上の長時間勤務をすることになりかねません。

「医者だから、当直は当たり前」と考えるのではなく、心身の負担にならない働き方を考えていく必要があります。

医者の当直は何時まで?当直は改善してきている?

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以前に比べると、医者の当直の問題点を、改善してきている医療機関が見られるようになりました。

当直が空けた後に必ず休みをとれるようにしたり、外部の非常勤医に当直を依頼したりと、当直医の働き方を問題視して働き方が改善されてきています。

ただし、日本の場合は、病院の数に対して、医者の人数が少ないという現状があります。

入院施設を持っている医療機関では、必ず、当直医を配置することが義務づけられているため、医者の人数が足りておらず、当直の負担が改善されにくい状況です。

医者の働き方が改善されてきているとは言え、今後も、長時間労働による心身の負担の軽減は、課題となってくるでしょう。

医者の当直は何時まで?健康的に長く働いていく

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医者になり、患者の診療や治療ができるようになっても、自分の心身の健康を崩しては働いたり、プライベートを楽しんだりできなくなります。

医者自身も、自分の健康を損なわない働き方が重要です。

当直医の働き方は、医療機関によって、違いがあります。

医者として働く時には、健康的に長く働いていける職場を選ぶようにしましょう。