研修医が履歴書に志望動機を書く場合のポイントについて紹介をします。
かつては医師免許を持っているだけで採用が決まるほど医師は需要の高い職業で、非常勤の場合などは医師免許の確認さえ行われないこともありましたが、近年、コンプライアンスが重要視され、医師であっても各病院では履歴書をはじめ応募書類のチェックは入念に行われます。
では、研修医が病院での勤務を希望する場合、どのようなことに注意すればよいのでしょう。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|採用の可否に大きく影響する
研修医が病院での勤務を希望する場合、多くの病院では、面接の前に履歴書の提出を求められ書類選考が行われます。
つまり、この時点で選考を通過しなければ直接病院側の担当者と直接会って、面接することすらできないのです。
そこで、履歴書などの応募書類の記載事項の中でも最も重要視されるのが志望動機です。
通常志望動機には自分の仕事への姿勢や熱意を書き込みますが、それだけでは足りません。
なぜなら、希望者の多い病院では自分以外の応募者も同じように仕事への熱意を表現するでしょうし、採用側も同じように情熱をもって日々の仕事に取り組んでいるからです。
このため、志望動機は多くの希望者の中から実際に採用側に会ってみたいと思わせる内容にしなければなりません。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|待遇面には触れない
では、研修医が病院に採用されるためには具体的にどのような内容の志望動機を書けばよいのでしょう。
まず最初にいえるのは、待遇面には触れないという点です。
病院で医師として働く場合、高収入を期待できるのは事実です。
しかしながら、採用前から給与などの待遇について触れるのは好ましくありません。
実際に収入面を最優先して病院を選んでいたとしても、「病院の規模が大きいので高額の収入が見込めるから」といった志望動機では、採用側もその研修医を採用したいとは考えないでしょう。
採用を実現するためには、ある程度本音と建前の使い分けも大切です。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|患者や地域に貢献したい思いなどを書く
病院勤務の医師には夜勤があったり、緊急の場合には長時間の勤務を余儀なくされるような激務になることもあります。
こうした業務が業務が要求される病院勤務では、人助けをしたいという明確な意思や責任感がないと続けていくことは難しいでしょう。
このため、採用担当者は熱意があるかを見極め、長年にわたり勤務してもらえるのかを判断します。
そもそも病院は何のために存在しているのかを意識しておくことで、おのずと病院側が求めているような志望動機が書けるはずです。
研修医が志望動機を書く場合には、患者や地域への貢献するという使命感を伝えられるようにします。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|自らの経験を伝える
誰しもが病院で病気やけがの治療を受けた経験があるはずです。
このような経験をもとにすると、志望動機はより具体的にかけるようになります。
つまり、自分の経験がもとになって人を助けたいと思ったことを伝えるのです。
たとえば、病気やけがをして病院で治療を受けたとき、医師をはじめとした病院のスタッフの献身的な対応によって助けられ、その経験がもとになって自分も人助けや患者に貢献したいと考えたといった内容です。
もちろん、そうした経験は明らかな作り話であってはいけません。
あくまでも病院で働きたいと考えたきっかけとして、どんな治療だったかを答えられるように実際の経験を志望動機に活用するようにします。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|満足のいく志望動機をかけないときは
ここまで志望動機を書く際のポイントをみてきましたが、研修医の中には文章を考えるのが苦手な方もいることでしょう。
そんなときには質問に答えることで志望動機が完成するサービスを行っているサイトや、就職エージェントによる添削サービスなどを利用するのもひとつの方法です。
こうしたサービスを利用すれば、穴埋め方式で簡単に志望動機を作成できたり、的確なアドバイスを受けることができます。
また、就職情報サイトなどには、職業や職種別に志望動機の例文が掲載されている場合もあります。
こうした例文を参考に、自分の志望動機の内容を膨らませていく方法もおすすめです。
研修医が履歴書に志望動機を書く場合|採用側を納得させられることが重要
このように履歴書に書き込む志望動機は病院に採用される第一歩として重要なものです。
このため、志望動機を書く際には、いかに採用側を納得させるかを意識して、効果的で内容の伴ったものにすることをが大切です。
もしも満足のいく志望動機を書く自信がないときには、さまざまなサービスを活用することも検討するとよいでしょう。